〇〇があるところに〇が宿る

昨日の投稿でお金は貯めることができるけど、時間は溜められないという意見を頂いた。物理的には正しいことである。日本人は貯金が好きな国民性であるが、お金を貯めることも大切だが、それ以上に流れを作ることが大切であることに気付いた。

湖を思い浮かべて欲しい。湖はあまり水の流れがなく、変化せずに絶えずとどまっているところにはプラントンが発生している。その水が綺麗かと言われればもちろん答えはNOだ。流れがないところには必ず淀みが生じる。

お金に関しても同じことが言えるのではないだろうか。お金を貯めて貯めて貯め続けるとどうなるか。周りの人からお金が盗まれやしないかと心配になって夜も眠れない日々が続くかもしれない。それは、家に置いてあるタンス預金に限らず、銀行預金も同じである。もしかしたら、銀行があなたのお金を狙って投資を進めてくるかもしれない。

経済学的に見ても、所得を増やすためにはお金を廻さないと所得は増えて行かない。例えば、Aさんがりんごを売って1,000円を手に入れた場合、Aさんは1,000円の所得を得る。Aさんの1,000円でBさんのみかんを購入した場合、Bさんは1,000円の所得を得る。更にBさんは1,000円でCさんのバナナを購入した場合、Cさんは1,000円の所得を得る。このとき、所得の合計は3,000円となる。発行されている現金1,000円で合計3,000円の所得が生まれる。仮にAさんが1,000円の所得を使用せずに持っておいた場合、現金1,000円で1,000円の所得しか生まれない。お金を廻して流れを作ることで、周りの人が所得を得て豊かになっていく。

億万長者と呼ばれる人が欲しいものはキャッシュではない。欲しいものはキャッシュ・フローである。キャッシュではなく、キャッシュが流れ込んでくるものや仕組みが欲しいのである。

お金は単なるものとして捉えるのでなく、生き物として流れを意識することが重要である。時間も過去から現在、現在から未来に流れている。流れがあるところに必ず命が宿る。

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