感情を生み出す3つの力(トライアド)についてご存知ですか?

感情を生み出す3つの力をご存知ですか?

 

 

 

 

1.感情を生み出す3つの力

感情を生み出す3つの力とは何でしょうか?下の4つの中から間違っているものを探してみてください。

 

 A. フォーカス

B.ランゲージ

C.コミュニケーション

D.フィジオロジー

 

答えは、C.のコミュニケーションが間違いです。完全な間違いと言うわけではないですが、フォーカス、ランゲージ、フィジオロジーの3つの力を使って行うものがコミュニケーションとなります。3つの力とは、フォーカス、ランゲージ、フィジオロジーです。詳細を見ていきます。

2.フォーカス

1つ目のフォーカスとは意識の焦点のことです。何に焦点を向けるかということで、自分の状態が変わってきます。

 

例えば、仕事で失敗して上司に怒られたとします。上司に怒られたということに焦点を当ててしまうと、ずっとその状態を引きずってしまいます。だから、そこから焦点を変えることで、自分の状態を上げていきます。

 

例えば、期待していない人には怒るといったことはしないですよね。だから、上司が自分に対して怒るのは自分に期待しているからだということが分かります。このようにフォーカスを少し変えるだけで、物事は180°違った方向に動き出します。

 

自分の状態を決めるのにフォーカスは重要です。例えば、「今日生活してきた中で赤い色のモノは何がありましたか?」と突然聞かれた場合、あなたは答えることができるでしょうか?

 

逆に「明日生活の中で赤い色のモノは何があったか記憶しておいて下さい」と言うと、恐らくあなたはその問いに答えられるよう、必死で赤いモノは何かを意識するでしょう。そして、「その中にワインレッド色はありましたか?」と不意に聞かれると、赤というモノの枠でしかみていなかったので答えられないでしょう。

 

人間、しっかりと意識していないものは答えられないのと同時に意識し過ぎることによって視野が狭くなってしまっています。

 

そこから抜け出すためには、必要なモノは「質問」です。「質問」によって「フォーカス」は変えることができるのです。

 

先ほどの例に出した、上司に怒られるというシチュエーションにおいて、他人から「なぜ上司はあなたを怒ると思いますか?」と聞くと、「もしかしたら自分は必要とされているのかもしれない。」ということに気付くかもしれません。気付かないのであれば、質問を更に変えて気付かせていきます。これこそまさにコーチングなのです。

3.ランゲージ

2つ目はランゲージです。ランゲージとは言葉ですが、ここでは感情を決める言葉としておきます。

 

例えば、仕事が終わって「疲れた」という言葉を発してしまったら、あなたの脳はその言葉を真に受けて、疲れていなくても疲れていると認識してしまいます。そうすると身体は睡眠モードに入ってしまいます。

 

スポーツチームの中でネガティブなことばかりいう人がいたら、チーム全体がその言葉の方向に流されてしまい、チームの士気が上がらないことと似ています。

 

自分の普段から使っている言葉こそが、将来のあなたを形作っているのです。

 

毎日、ネガティブなことばかり言っている人は、その行動自体もネガティブになってしまいます。逆に、毎日ポジティブに何事もできると言っている人は、その行動もポジティブとなり、自分の望むべき未来を手に入れることができます。

 

あなたが石を積んでいる作業をしていたとします。「私はただ単に石を積んでいるだけです」という人と「私の仕事はこの国に歴史的な建築物である大聖堂を残すことです」という人では、その品質に及ぼす結果が異なるのは言うまでもありません。これこそがまさに自分の「アイデンティティ」を持つということです。

 

アイデンティティとは、自分が何者であるかを認識することです。前者であればただの労働者ですが、後者であれば立派な大工さんとでも言えるでしょうか。この自分は何者かを表す「アイデンティティ」を言語で表し、いつでもそれを思い出せる状態にしておくことでいつでも高いパフォーマンスを発揮することができるようになります。

4.フィジオロジー

最後、3つ目ですがフィジオロジー、身体の使い方です。落ち込んでいる時、人は落ち込んだ身体の使い方をしています。例えば、下を向いて歩いていたり、机に手を組んでぐったりしています。

 

怒っている時、人は怒っている身体の使い方をしています。例えば、手の動きが速くなったり、モノに当たったりします。

 

つまり、人は感じている感情にあった行動を取っています。人は落ち込みながら、スキップをすることはできません。だから、ネガティブな感情が沸き起こってきたら、身体を意図的に変えるような行動、例えば、軽く運動をしたり、立ち上がって背伸びをしたりします。

5.まとめ

このように感情に影響を与える3つの力はフォーカス、ランゲージ、フィジオロジーであり、これらを自分でコントロールすることにより、自分の状態を上げることが可能となります。ちなみにこの3つを総称してトライアドと呼ばれます。

 

そして、感情に影響を与える割合は、フィジオロジー>フォーカス>ランゲージの順番であり、自身の状態を変えるのであれば、自分の身体、フィジオロジーを変えることを意識することが効果的です。

 

アンソニー・ロビンズは「人生の質は日常感じる感情の質だ」と言っています。自分の人生の質を上げたいのであれば、日常感じている感情をコントロールしていかなければなりません。

 

自分の感情をコントロールして、人生の質を上げていきませんか?

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