モチベーションを高めるためには?

モチベーションを高める方法を知りたくないですか?

1.人を動かすためのOSがある

人を動かすためにはパソコンと同じく、

動かすためには基本となるOS(Operating System)

と呼ばれる基本ソフトが必要となります。

 

ダニエル・ピンク氏が提唱する『モチベーション3.0』では、

モチベーション1.0:生存を目的とする人類最初のOS

モチベーション2.0:アメとムチ=信賞必罰に基づく、与えられた動機付けに基づくOS

モチベーション3.0:自らの「やる気!」に基づくOS

と定義しています。

 

ダニエル・ピンク著、大前研一訳 『モチベーション3.0』持続する「やる気!」をいかに引き出すか より引用

 

人間の歴史が浅かった5万年前ほど前は、

人間の行動を動機づけるものはシンプルで生存のためでした。

つまり食料を集めたり、狩りをして動物の肉を獲得したりと、

狩猟採取時代には人間の生理的な動因が人間の行動を決めていました。

 

それが発展して、人間が村社会を形成し始めるにつれて、

いままでの単純なOSでは対処できなくなり、

アメとムチといった新たなモチベーション2.0が誕生しました。

 

このアメとムチは、単純な労働においては非常に効果が高く、

成果を出したものに報酬を与え、怠けているものには罰則を与えるといったものです。

以前記載した『痛み』と『快』、並びに『Pain』と『Gain』と同じです。

https://noticetalent.wp-x.jp/2018/09/25/昨日と同じことを繰り返して、明日は違う結果を/

 

人が行動したくなる行動源は、楽しいからやるのか、痛みを避けるために行うのいずれかです。

2.モチベーション2.0による時代の発展

1900年代にアメリカのフレデリック・ウィンスロー・テイラー氏は

『科学的管理法』という近代経営学の基礎を作ったが、

これは「標準的な仕事量」=ノルマを設定して、

ノルマを超えた場合は割増賃金を、ノルマに達しない場合は罰則的に低い賃金を支払いました。

こうした「適切なノルマ設定」と「報酬による金銭的刺激(インセンティブ)」により、

労働者のモチベーションに働きかけました。

 

これはある一定の効果が得られたものの、

一方では労働強化との厳しい誤解を受けたため、

アメリカの下院に設けられた「科学的管理法特別委員会」により、

証人喚問を受け、多くの批判を浴びました。

3.今日の現代における行動源は?

現代におけるモチベーション向上としては、

自発的な行動を促すモチベーション3.0こそが

新しい時代を築いていくために必要となってきます。

 

つまり、相手から強制されたものではなく、

自分から自発的に行いたいと強く思う動機のことです。

 

モチベーション3.0を達成するための鍵は、

自分で物事を決めること、物事への積極的な関与、自身の目的を持つ

この3つが挙げられます。

 

自分で物事を決めることは、『自律性』と呼ばれ、

仕事のやり方、進め方等、自分で決めることができることによって、

自由に仕事ができることで生産性が上がり、

かつ会社への忠誠心も高まると言われています。

 

物事への積極的な関与は、『熟達』と言われ、

問題を解決するための探求心を指します。

従来のルーティンワークであれば、モチベーション2.0に見られる従順な態度で対処できたのですが、

多種多様な現代においてはルーティン仕事は機械やロボットに置き換えられてしまう可能性が高く、

まだ機械ができないようなクリエイティブな仕事を人間がすることになります。

そうした時に、物事に対して興味を持って、

積極的に関与して解決するといった姿勢が重要となります。

 

最後の、自身の目的を持つことは、いわゆる自分のアイデンティティを持つことに繋がります。

「自分は何のために生まれてきたのか」といった自分探しの旅に出るのも、この『目的』を見つけるためです。

この『目的』が明確になって、それを成し遂げつつある人は大きな満足感と幸福感を抱くことができます。

 

かつて、目的の追求に関する研究があります。

研究の結果、金持ちや有名になりたいといった『外発的抱負』、

つまり「利益志向型の目標」よりも

他人の人生の向上に手を貸して自らも学び成長したいといった『内発的抱負』、

つまり「目的志向の目標」を持った者の方が、

学生時代よりも大きな満足感や幸福感を抱いていることが分かりました。

 

一方、「利益志向の目標」を持った人は、

富を得るなど目標を達成したのにも関わらず、

以前よりも幸せになっていないという結果が得られています。

 

現代を生きるあなたはモチベーションを向上させるためにどのような行動をしますか?

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