日本人は人の財布を盗まないが、人の〇〇は平気で盗む

「日本人は人の財布を盗まないが、人の時間は平気で盗む」

この言葉はドラッカーの言葉として言われているが、財布を盗むのと時間を盗むのとではどちらが罪が重いのだろうか。

現行の法律に則れば、財布を盗んだ場合、窃盗罪で逮捕されるだろう。一方、時間を盗んだ場合、今のところ処罰を受ける法律はない。法律で裁かれるからと言って、財布を盗むことの方が罪が重いとは限らない。むしろ、法律で罰せられないからと言って平気で守らない方がたちが悪いこともある。

なぜ、時間を盗むことが罪が重いかは、時間というのはその人の人生そのものであるからだと思う。現状人が死亡する確率は何%かというと、95%でも98%でもなく、残念ながら100%である。時間というのはその人の限られた時間の中の一部であるから、命の断片とも言える。

財布を盗むのと時間を盗むことを財布を盗むことと命の断片を盗むことと言い換えると、どちらが罪が重いかというと、紛れもなく命の断片を盗むことであろう。

20世紀はTime is money.であったが、21世紀はTime is life.になるだろう。

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