仏教用語で『諸行無常』という言葉があります。
私の好きな言葉の一つでもあります。
1.万物は移ろいやすいからこそ、その時々に合わせて変化させていく
『諸行無常』とは、この世の現実に存在するすべてのものは
常に流動的に変化していくものであり、
一瞬と言えども同じ存在はあり得ないという意味を表します。
老舗の和菓子店の餡子も
昔と変わらない味というのはなく、
実際にはその時を生きる人に合うように
少しずつ味を変えていきながら
今も尚、同じ商売をし続けています。
先日、チョコフレークの生産が来年(2019年)の春で終了する
というニュースが報道されていましたが、
その理由はチョコフレークを食べると手がべたべたして
スマホに適さないとのことでした。
時代は変わっていくのに、
商品が変わらなければ、売れるものも売れません。
2.盛んな者も必ずいつかは衰える
『諸行無常』は平家物語の冒頭にも引用されています。
『祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり。
沙羅尚樹の花の色、盛者必衰の理をあらはす。
おごれる人も久しからず、ただ春の夜の夢のごとし。
たけき者も遂にはほろびぬ、ひとへに風の前の塵に同じ。』
平家物語より引用
現代語訳してみると、
祇園精舎の鐘の音は、『諸行無常』の響きがある。
沙羅尚樹の花の色は、盛んな者も必ず衰えるという道理を示している。
おごり高ぶっている人も長く続くものではなく、
春の夜の夢のようである。
勢いが盛んな者も結局は滅亡してしまう。
風の前の塵と同じである。
強い者や勢いがある者といった人であっても、
いずれは必ず衰えることを表したものです。
時代とともに権力者も変わってきたように、
今の時代を作ることができるのは今を生きる人だけです。
どんな人でも光り輝く時期は一時期です。
だからこそ、今という時代を謳歌したいものです。
3.唯一生き残ることが出来るのは、変化できる者
進化論で有名なダーウィンもこう述べています。
『最も強い者が生き残るのではなく、
最も賢い者が生き延びるでもない。
唯一生き残ることが出来るのは、変化できる者である。』
どんなに身体を鍛えている猛者であっても、
一滴の猛毒が体内に入ってしまっては勝てません。
特に21世紀に入ってから、
その変化は指数関数的に大きくなってきており、
取り残されてきている感じがしています。
この時代を生き残るためには自分で一次情報を取りに行ったり、
情報に関して裏を取らないといけないと痛感させられています。
特に、他人の意見に対して同調したり、流されてしまう人は要注意です。
きちんと正しい情報を自ら取りに行き、自ら考えて行動することが重要です。
あなたは昨日の自分に対して何か変化しましたか?
ありたい理想の姿になるために何か変化しましたか?