良い結果が出た時に「なぜ?」と考えてみる癖をつける

あなたは良い結果が出たときに振り返りをされるでしょうか?

1.良い結果の再現性を上げる

良い結果を続けるということは、仕事やスポーツを行う上でもとても重要です。

プロ野球選手のシーズンを通してみても、好不調の波が激しい選手がいます。

好調の時は「ボールが止まって見える」という表現を使うように、

どのような球がきても打てる気がします。

一方、不調の時はストライクとボール球の区別がつかなくなり、

ボール球に手を出してしまい三振に終わってしまいます。

そんな時は、どんなボールが来ても打てる気がしません。

 

プロ野球の世界で一軍で活躍している選手は好不調の波を抑え、

いかに好調の時を長続きさせるかがポイントになってきます。

 

そのためには、不調のときの振り返りではなく、

好調の時の振り返りがとても重要になります。

 

好調の時に「なぜ?」を考えて、それをできる限り詳細にメモしておきます。

そして、不調になった時は、好調の時に書いたメモを見ながら、

好調の時の感じを早く取り戻すきっかけにします。

 

私がそれを実感したのはゴルフを始めた時です。

ゴルフ練習場で打ちっぱなしをしていても、

ある時はナイスショットであっても、ある時はゴロになったりして、

再現性のある打球は得られません。

そこで、再現性の確率を上げるために、ナイスショットの時の感覚を

事細かに記録するようにしました。

 

ナイスショットが続けてでなくなったときは、

その記録したメモを見返して、良かった時の記憶を思い起こすと、

ようやく何球目かでナイスショットが打てるようになりました。

この悪いときの期間を短くしてくれるのが、

ナイスショットの時の振り返りです。

 

2.晴れた時に屋根を修理する

あなたの家の屋根が壊れて雨漏りしている状態である時、いつ屋根の修理を行いますか?

大抵の人は屋根の雨漏りの修理はせずに、台風が来た時に雨漏りしていることが

思い出す人が多いのでないでしょうか。

台風の予報を知って屋根の修理をすれば、間に合うかもしれませんが、

台風が近づいてきていると強風で屋根から落下するといったリスクも考えられます。

 

そうならないために、最も良いのはもちろん晴れた時に屋根を修理することです。

ここで、晴れた時というのは、天候が良い状態の時であり、

良い状態の時に手を打っておくということは私たちを助けることに繋がります。

 

3.「なぜ?」を5回繰り返す

「なぜ?」を5回繰り返すというトヨタ流の問題解決技法があります。

1回の「なぜ?」では、物事が起こった本当の原因がわからないことが多く、

その原因を基に対策を打っても、再発してしまうという事態が起こり得ます。

 

そうならないためには、「なぜ?」を繰り返し、本当の原因、本質を見抜き、

その原因に対して対策を取ることができれば、

再発する事態はかなりの確率で抑えることができます。

 

例えば、「昨日大きな商談がまとめることができた」という事象に対し、

「なぜ昨日大きな商談がまとめることができたのか?」と聞いてみると、

「相手のニーズを正しく捉えたから」と答えます。

 

更に「なぜ相手のニーズを正しく捉えられたのか?」

→「顧客のキーパーソンと早い段階で懇意になり、いろいろお話が聞けたから」

「なぜ顧客のキーパーソンと早い段階で懇意になり、いろいろお話が聞けたのか?」

→「私の友人の友人だったから」

 

といった感じで、最初の問い「なぜ昨日大きな商談がまとめることができたのか?」に対し、

「キーパーソンが友人の友人」であったことが分かります。

これにより、友人ルートを活用していけば、商談をまとめることができる確率が高くなります。

 

ここで重要なことは、なぜを5回繰り返すことではなく、

物事の本質をついているかどうかです。

本質さえついていれば、なぜを5回も繰り返す必要はなく、

3回や4回で本質に辿り着くことも可能です。

一般的に5回というのは目安であり、

5回も繰り返せば本質に辿り着けるというところからきています。

数字のキリが良いというのもあるかもしれません。

 

良い結果がでたときこそ、振り返りする人こそが、

結果を出し続けるコツなのです。

この記事が気に入ったら
フォローしよう

最新情報をお届けします

おすすめの記事