5/1より新時代『令和』が始まりました。
プロコーチのこばふみです。今日のテーマは「変わらぬもの」です。
時代の終わりと始まり
『平成』という名前の由来は、『史記』五帝本紀「内平外成(内平かに外成る)」、『書経』大禹謨の「地平天成(地平かに天成る)」から取られており、「内外、天地とも平和が達成される」という意味でした。
実際に「平成」という時代は、その名前の由来通り日本に取って大きな戦争もなく、平和な時代が続いたとも取れなくありません。『平和』というのはある辞書によると「戦争と戦争の間」と書かれているものもあり、戦争がなく安定している期間のことを指します。
過去の歴史を見ても、争いや戦争がなかった時代というのは歴史に残っていないことが多く、逆に激動の時代に関してはその記録が残っています。
『時代の終わりと始まり』は過去を振り返ってみても世の中が180°変わるような変化があります。特に「江戸」から「明治」の変化では、武士が職業を変えなければ生きていけなくない時代になってしまっています。
振り返ってみれば「平成」という時代は、「失われた30年」に代表されるように日経平均株価は平成に入ってから最高値を付けて以来、一回もその値を超えることはなく、経済的な発展はあまり見られないという時代でした。
「昭和」時代の前半は戦争に明け暮れていましたが、後半は見事に経済復活を遂げ、GDPで世界第2位の地位を確立し、「ジャパン アズ No.1」とまで言われました。
時代が変わるというのはそれぐらいのインパクトがあります。
「令和」の意味は、万葉集の「初春の令月にして、気淑く風和ぎ、梅は鏡前の粉を披き、蘭は珮後の香を薫らす」から二文字取られており、「人々が美しく心寄せ合う中で文化は花開く(人々が美しく心を寄せ合う中で、文化が生まれ育つ」という意味が込められています。
「令和」が日本の人々に取って、良き時代になることを願ってやみません。
変わる時代に変わらぬもの
「変わる時代に変わらぬもの」と言われて何が思いつくでしょうか?
「諸行無常」に代表されるように人の気持ちは移ろいやすいものです。
しかし、その中でも変わっていったほうが良いものと、変わらないままの方が良いものがあります。
変わらないままの方が良いものは「伝統」です。過去からずっと続けられてきたものというのはみんなが正しいと思っているから続いてきているのであって、それをその場の思いつきや古臭いからといった理由で廃止してしまうのは好ましくありません。今年御代代わりの年であり、日本の古来から続く「皇統」も同じでこれからも続けていかなければいけないものです。