自分の可能性を最大限に引き出す『潜在意識』の活用法
Brain under water 3D illustration, subconscious mental life and brainstorming abstract idea.

潜在意識というとどういうイメージを持つでしょうか?

スピリチュアル系といったイメージが残っているかもしれませんが、

これがようやく解明されたのは20世紀に入ってからなのです。

1.潜在意識の発見は「20世紀最大の発見」

潜在意識の発見はというと、「20世紀最大の発見」である

アインシュタインの相対性理論に匹敵する程の発見だと言われています。

潜在意識は、ジークムント・フロイトによって発見されました。

彼はフライブルグで生まれたユダヤ人の精神科医で、

「精神分析」という学問を切り開いた人物です。

 

このフロイト博士の弟子であり、さらに潜在意識について深く解明したのが、

心理学者のカール・グスタフ・ユングでした。

彼は「顕在意識は海の上に顔を出している、ほんの一部分に過ぎない」

と言っています。

 

人間の意識には4%の顕在意識と96%の潜在意識で構成されており、

日常の生活においてはたった4%の顕在意識でしか生きていません。

意識の大部分を占める潜在意識を使わないのは、もったいないのではないでしょうか。

 

潜在意識の権威といっても良い、井上裕之先生は、

潜在意識について『知識の貯蔵庫』と呼んでいます。

今まで自分が本を読んだ知識、経験してきた知識といったものが

格納されているのが96%の潜在意識というわけです。

 

受験の時に、短期記憶から長期記憶に持っていくという話がされてきたと思いますが、

まさに長期記憶として保管しているところが潜在意識なのです。

2.人生は潜在意識によって行動が制限されてしまっている

井上裕之先生は「潜在意識は善悪の区別ができない」と言われています。

だから自分が否定的な言葉を多く使っている人は、

その言葉が潜在意識の中に書き換えられ、

行動もなかなかできない人になってしまいます。

 

たいていやっていない人に限って、何か提案したら否定してきます。

口癖が「いや」と言っている人がいましたが、

その人に限って自分の責任を取らなくてすむように行動したり、

常に現状維持に留めようとしている様子が明らかでした。

 

自分が何気なしに発している言葉は自分の無意識、

つまり潜在意識から出てくる言葉であり、

自分の思考を造ってしまっています。

これでは他人の違った意見や新しい物の見方を取り入れることが出来ず、

結果、目まぐるしく変化する時代をも生き残ることができなくなってしまいます。

 

「思考が変われば行動が変わる。

行動が変われば人生が変わる。」

と言われますが、今まで否定的な思考であれば、

行動が否定的になってしまいますから、

未来が明るくなるはずがありません。

 

進化論でお馴染みのチャールズ・ダーウィン(イギリスの自然科学者)も

「最も強い者が生き残るのではなく、

最も賢い者が生き延びるでもない。

唯一生き残るのは、変化できる者である」

と述べているよう、変化に順応できたものが生き残ることができます。

変化に順応になるためには、今まで入れた知識という常識をも

疑ってみる必要がでてくるため、

今までの潜在意識では対応できなくなってしまうことが想定されます。

 

3.潜在意識は周りの人の影響を受ける

自分の周りにいる10人の友人を思い浮かべて見ると、

その10人の平均年収が今の自分の年収になってしまっているそうです。

これを思うだけで、背筋がゾッとするのですが、

自分の周りの環境こそが自分の人生を形作っています。

つまり、他人の考え方がそのまま自分の脳に転写されていくようになります。

 

これをミラーニューロンの法則と言って、

「自分の脳は他人の行動を見て、物真似をする」というものです。

だからこそ、誰といるかというのはとても大切だと言われています。

 

次回は、潜在意識の書き換える方法について書く予定です。

【参考図書】

井上裕之著、「変われない自分」を一瞬で変える本、きずな出版(2018)

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