「2019年飛躍するための成功の鍵」と題して、神田昌典さんの2022講演会に参加してきました。
目次
1.2022全国講演会ツアーとは?
2011年の東日本震災後、真っ暗闇になった日本列島において、未来に希望を見出せなくなってました。そんなどん底の状況下において、何か出来ないかと神田さんが一念発起して書き上げた書籍が「2022 ―これから10年飛躍する人の条件」です。そして、2022年まで毎年全国を巡り講演会を行っており、3,000名以上もの様々な経営者や地域変革リーダーが集う大イベントとなっています。 ※2019年では21都市で開催予定
2.キャラクターを作れ!!
今や情報爆発下時代・AI時代において、記憶が残らないことこそが最も悪いという時代です。お客様に覚えて貰うようにしなければ、直ぐに忘れ去られてしまいます。そこを解決するための方法として、
記憶に残らなければ、それは存在しなかったも同じと言っても過言ではないかもしれません。それほど、情報爆発下に時代において、記憶に残ることが重要です。面接においても、面接官の記憶に残らないと採用はされません。面接で明るいといったキャラで採用されることがあるように、記憶に残る方法の一つとして企業キャラクターを作ることが挙げられます。
実際、神田さんの経営する会社においてもマスコットキャラクターを作って、そのキャラに関する自動販売機を設置してだけで、観光スポットのように人が集まり始めたといいます。情報化時代において新しいモノは直ぐに真似られてコモディティ化して行きやすいですが、その他大勢いの中に埋もれないための差別差は絶えず行っていく必要があります。
3.生産性の高い仕事を大量に生み出される
今の時代では、情報を出せば出すほど人が逃げていきます。あなたのメールボックスの中を見ても、メルマガで溢れているのではないでしょうか。情報を出す頻度が多ければ、そのまま見て貰えると回数に比例するというわけではなく、むしろ頻度が多すぎてメルマガ解除に繋がってしまう事例もあります。
今の時代、コンテンツを大量生産が悪影響を及ぼしているという調査結果があります。読者の30%がサプライヤーからの望まぬコンタクトに対して、購入を止めたり、その頻度を減らしたり、或いは誰かに悪口を言ったりしています。もはや、コンテンツの量だけでは勝負できなくなってきています。
直近の話題で言えば、2019年4月より大企業において残業規制が始まります(中小企業は2020年から)。残業ができなくなって余ったエネルギーはどこへ向かうのでしょうか。今まで残業代で生活費の足しにしていた方は所得が減ってしまうわけですから、新たに副業やコミュニティ等のやりがいのあることを行う傾向にあります。やりがいのある副業って言ってしまえば、それはもう本業と変わらなくなってしまいますが、今の時代ではお金のための本業をさっさと終わらせて、やりがいのある副業を行う人が多くなってきているのではないでしょうか。そのためにも、生産性の高い仕事で短時間で仕事を終わらせたり、休んでいてもお金が入る不労所得を手に入れることを考えていく必要があります。
私自身もそうであるように、若い人はお金で会社を選ばずに、自分がやりたいことをやり尽くす傾向にあるように感じます。そうなってくると、会社の在り方自体が大きな転換期を迎えてくるようになります。会社に行かなくても仕事ができるとか、空き時間で副業を行ったりといった生活ができる時代がそこまで来ているといえます。なので今までの常識を一度疑ってみて、会社の枠を取り外しても何ができるかを考える転換期に来ているのではないでしょうか。
4.必要なデジタルツールが無料で入手できる時代
会社の枠を取り外す上で重要になってくるツールの一つに、Googleが提供しているオフィススイートG Suiteがあります。
G Suite は、Google が提供するクラウド型グループウェアです。メールやカレンダー、ビデオ会議、ファイル共有など、ビジネスに最適な基本機能がインターネットの接続環境さえあればデバイスを問わずどこでも利用が可能です。
Googleと言えば、G-mail, Google map, Google翻訳, Google Analytics, Google カレンダー, Google ドライブ等、様々なツールを無料或いは安価で提供しており、誰しもが一度は使用したことがあるのではないでしょうか。
現在において、必要なものは無料または安価に手に入るようになってきました。例えば、昔は車は所有するものであり、1台何百万というお金を払ってきていましたが、カーシェアリングにおいて車を所有しなくても済み、安価に利用できようになっています。つまり、所有するものから共有するものになってきています。民泊の例も同じです。
これらのツールの重要性をいち早く知って、導入している企業が生き残っていく時代だと言います。米国のフォーチュン誌が発行するフォーチュン500(Fortune500)の半数異常の企業がデジタル変革に対応できずに消えています。大企業においては、システムが導入されてしまっており、なかなか身動きが取れない状況となっていますが、中小企業こそこうした無料ツールを早く導入して生産性を向上させることでまだまだ成長できる余地が残っています。
しかしながら、その障害となっているのは社長であり、その導入に対して「Yes」と言えるかどうかです。社長は必ずしも全てを知っている必要はなく、IT関係に関するツールはむしろ若手の方が得意としており、任せた方がうまく行くケースもあります。ここでの問題は社長の理解がなく、「そんなことは危ない」とか言って断固拒否してしまうことです。そうした状況下では、生産性が上がるわけがありません。世の中の動向を知って、未来について行けるような考え方になっていくかどうかが勝負所です。
技術的な壁は取り払われようとしており、残る壁は頭の中の壁だ。
神田昌典
5.企業の中のキーマンとは?
これは、組織の中で意志決定に必要な人の数です。平均5.4人の同意がないと、物事は進まないと言われています。昔であれば、権力の強い経営者の一声で決まっていたことが多かったですが、今では何か決定するにしても関係部署の承認が必要というケースがほとんどです。そして、関係部署の承認を得るために、必要な情報を収集したり再検討を行ったりと、承認を得るための時間はかなり長くなってしまっており、意志決定が遅くなってしまっているというのが現在の日本社会ではないでしょうか。こうした環境下においては、ビジネスチャンスは海外に逃げてしまい、どうでも良いような安い提案しか通らなくなってしまいます。
それを踏まえた上で、『隠れたキーマンを探せ!データが解明した最新B2B営業法』では、組織の中の人は7つのタイプに分けられます。
- ティーチャー (物事の説得が上手い、社長)
- ゴー・ゲッター(実際に実務を行っている人、実務者)
- スケプティック(疑り深い人、経理担当者)
- ガイド (聞いてもないのに内部情報をペラペラしゃべる人)
- フレンド (窓際族、比較的時間に余裕のある人)
- クライマー (自分の損得や出世しか考えていない人、組織から浮いている人)
- ブロッカー (新しい変化が大嫌いな人)
その中で関わるべき人は、ティーチャー、ゴー・ゲッター、スケプティックの3人のみです。この3人が合意することで、物事は進んでいきます。逆に言うと、ガイドやフレンド、クライマー、ブロッカーの4人がその合意を妨げたり、時間稼ぎをしてしまっているのです。だから、この4人に関わるだけ時間のムダになってしまいます。あなたの会社を見渡しても、何か心当たりがあるのではないでしょうか。そして、この3人のキーマンを見つけて、そのキーマンに対して、期待以上の提案ができさえすれば、物事は上手く回っていきます。
【参考文献】隠れたキーマンを探せ!データが解明した最新B2B営業法
https://www.amazon.co.jp/dp/4408338044/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_U_nLLzCb190X321
6.読書会のススメ
最後に繰り返しになりますが、会社において残業できなくなるということは、スキルアップの時間が奪われてしまいます。だから、これからの時代は自分でスキルアップをするため、家に帰って勉強をしたり、副業をしたりといった人がこれからも増えて行くと予想されます。
しかしながら、本当にやりがいのある仕事というのは、1人でできることは少なく、少なくとも2人以上がコラボして進めていくことが多くなってきます。そうした、仲間に出会うための場所として、『読書会』があります。『読書会』では本を片手に、同じような志を持った人が集まって、その本をきっかけにして未来を語り合っていきます。そして、その『読書会』では、自分の知りたいことがその書籍から手に入って、なおかつ他人までも解決できる程のアイデアが思いつくこともあります。それは、1人だけで読書するだけでは気付けないことであり、他人の思考の枠を借りて、新たなアイディアを生み出して行くことができます。
私も『読書会』を主催しており、今年の2月から本格的に活動を進めていきます。私が読書に触れるきっかけとなったのは、自分だけでは乗り越えられない壁がいくつも存在することに気付かされたからです。大学時代、社会人新人時代において、常に年上の先輩や上司が壁となって立ち塞がってきました。そうした状況下において、書籍から学んで実践できることは数多くありました。『この世の悩みの9割は人間関係にある』と言われますが、読書を通じて先人たちの知恵を知ることで解決出来ることを知ってから、読書の虜です。高校時代まで全くと言って良いほど読書をして来ませんでしたが、今では読書を通じて自分が少しずつ成長していけることが楽しい日々を送っています。読書を通じて、より多くの人に楽しさを体験して貰って、自身の行動に結び付けていって頂きたいと思います。