何事においても目的を明確にすることは重要です。
これはいろいろな場面で言われてきており、
どこかで聞いたことがあるのではないかと思います。
1.手段の目的化とは?
目的を明確にしてから進めたはいいものの、
ある手段を使って進めているとその手段が
目的と化してしまうことがあります。
例えば、生産の現場において作業者の力量の見える化を図るため、
スキルマップと呼ばれる力量量を作成することがしばしばあります。
スキルマップとは横軸に作業者名、縦軸に作業内容を一覧にして、
手順書を見ながら自分でできるレベル、
手順書を見なくても自分でできるレベル、
自分でできるどころか人にも教えることができるレベル等
を数値化して記載して、作業者がどこまで理解しているかを図るシートです。
このスキルマップを使用したは良いものの
作成に時間が掛かりすぎたり、
作成に凝りすぎるなど
実施までいかなかったりといった例は数多くあります。
これは目的を達成するための手段として、
スキルマップを作成していたはずなのに、
スキルマップ作成すること自体が目的になってしまった例です。
これを「手段の目的化」といいます。
さらに、手段が目的化した状態では、
他の物にまで手出してしまうことで、
全ての目的の達成が未達に終わるといったことも良く起こります。
2.手段が目的化しないためには?
そうならないためにもは、
目的から手段が決まったら、早い段階で成果に結びつけることをおススメします。
今回のスキルマップの例でいうと、
60~80%の出来でよいので一度使ってみることです。
使ってみることによって、
ここをこうした方がよいという改良点が出てきます。
その改良点を直せば、更に完成度が高いものができ、
最終的には目的を達成することに繋がります。
全て完璧でなければいけないという思い込みを棄ててみてください。