戦略は足し算か引き算で考える
Businesswoman standing with her back to viewer examining sketches on green blue chalkboard. Concept of research and development

あなたの会社のビジネスモデルと聞かれたら答えられるだろうか?

ビジネスモデルとは、自社ならではの価値をどのように創造して誰に届けるかをみんなに分かるように見える形にしたものである。儲けるための戦略を足し算か引き算で考えることである。

引き算の戦略は既にあるビジネスモデルから不要なものを差し引いたものである。例えば、1,000円カットのQBハウス。これは既存の理髪店のビジネスモデルからカットだけに特化した事例である。カットだけに特化しているため、シャンプーや髭剃りと言った余計なコストは掛かっていない。その結果、1,000円という低価格かつ10分という短時間を実現した。徹底的なコストカットとお客さんの回転率を高めることによって、儲かっている事例である。

また、ダイエットで一躍有名になったRIZAPも同様に引き算の戦略である。既存のフィットネスクラブのビジネスモデルから、本気で痩せたい人に結果にコミットさせて目標を達成させるダイエットだけに絞り込んでビジネスを行っている。こちらは高価格路線であるが、店舗を極力小さくすることや、駅の近くの一等地でなくてもお客さんが来てくれることから設備費や土地代を抑えられており、儲かっている。

一方、足し算の戦略は既にあるビジネスモデルに一部の機能を追加した戦略である。例えば、移動したい人と人を運びたい人とのマッチングであるUberが挙げられる。これは既存のタクシーのビジネスモデルに待ち時間の短縮を追加したサービスである。また、それを実現するためにはタクシーだけでは難しく、一般のドライバー数を増やさないと成り立たないのだが、海外では上手く行っている事例であり、私自身もアメリカでの移動の際には大変お世話になった。

一般的に、足し算の戦略を取ると多角化しやすい傾向にあるので、どちらかといえば大企業向き。中小企業はあれこれ手を出す余力がないため、ある項目に絞ったビジネス、引き算の戦略を取ることが望ましい。足し算と引き算を上手く使って、ビジネスモデルをブラッシュアップしよう。

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