昨日、オフラインで『劇場化社会』の読書会を開催した。『劇場化社会』の要約テキストを使用して、スッキリするところとモヤモヤするところを明確にして頂いた。
モヤモヤするところについて質問を立てて、その答えを別の書籍を用いて回答を探しに行くというもの。終わった時に参加者自身で「そうなんだ」「そういう考え方もあるんだ」と言った気付きが得られたという声を頂き、主催して良かったという気持ちでいっぱいだ。
この読書会のポイントは「質問を作る」ということ。質問を作ると答えを知りたくなるので、その答えを探そうとして読書をするので見つかりやすい。しかも、今の自分に必要な回答が得られることが多い。他人から聞いた話で解決することもあるが、他人と自分との知識や経験に差があるときは、全く理解できないといったことも少なくない。だから、本当に必要なことは自分自身で見つけるのが一番納得するものが得られやすい。理論と経験を結び付けて行く作業が、読書と実践に他ならないと読書会を開催してつくづく思う。
本題だが、「効果的な質問」とは何かだが、それは質問が具体的であること。具体的であればあるほど、具体的な答えが導き出せる。かのアインシュタインですら、「今日の晩ご飯は何が良いか?」と尋ねると、「カレーライス」と言った平凡な答えしか返ってこない。(アインシュタインがカレーライスが好きかは不明)
逆に、「研究が効率的に捗るために、何か栄養があるものを晩ご飯に作ろうかと思うけど、何がよい?」という質問を作ると、「DHAやEPAが多く含まれるさばやいわしがいいな。DHA, EPAは酸化しやすいから、抗酸化作用がある六黄色野菜もセットでお願い」という答えが返ってくるかもしれない。
私が最近一番困る質問は「最近どう?」である。