あなたは名刺交換ばかりに終始していませんか?~「ご縁」の活かし方~

プロコーチのこばふみです。今日のテーマは「ご縁」です。

『こばふみ』の始まりの言葉
あなたに取って「ご縁」とは何でしょうか?

全てのビジネスは「ご縁」で成り立つ

最近、開催した読書会で得られた気になるキーワードとして「ご縁」がありました。あなたも思い返してみて貰いたいのですが、全てのビジネスは「ご縁」で成り立っていることにお気づきでしょうか。私が最初に入った会社も言わば「ご縁」で入社しました。ここで言う「ご縁」というのは、もちろんお金を積んで裏口から入ることではありません(笑)。

私が社会人で初めて入社した会社は、以下のプロセスを経ました。

入社に至るまでのプロセス
・まず私がその会社について興味を持つ。
・私がその会社の採用試験を受けることを決める。
・私がその会社の採用面接で採用担当者に出会う。
・合格が貰えれば、私がその会社の役員と面接する。
・その会社に入社する。

上記のプロセスを経て晴れて採用になるわけですが、そもそもその会社を見つけることができなければ、その会社に入ることはなかったわけですし、そこで働く採用担当者に合格を頂かなければその会社に入社することもできません。

上記の出会いを確率で表すと、日本における企業の数が400万社程度で、そこで働いている採用担当者が1%とすると、その会社に出会い、そこで採用担当者と出会う確率は4億分の1になります。これは、精子と卵子が出会う確率と同じくらいです。

つまり、「ご縁」とは運命の出会いで成り立っているのです。「ご縁」に感謝するという意味で「お陰様で」と言う言葉が使用されています。

「ご縁」を長続きするさせるには?

振り返ってみると長続きしている関係というのは、こちらから無理にお会いしたものではなく、自然に出会った人ではないでしょう。自然に会うこと以外は会う必要のない出会いとも言えます。

著名人に無理矢理会わせて貰って名刺交換したところで、あなたはその著名人にとってその他大勢の一人でしかなく、直ぐに忘れ去られてしまうのがオチです。そうであるならば、その著名人と対等の立場でお会いして何かしらのビジネスに繋げられた方が関係として長く続きます。

何かの分野一流になった人同士の対談を見ると、共通する事柄があるので自然と会話が弾みます。一流と二流では話は噛み合わず、ましてや一流と三流とでは全くです。

あなたの組織においても、社長と平社員が話をしたとき、何かしらの違和感を感じたことはないでしょか。その違和感が一時であるからやり過ごすことができるのであって、それが長く続くと居心地が悪く関係としても長続きしないでしょう。

恋愛に関しても同じことが言えるのではないでしょうか。こちらから無理に付き合ってくれと言ったところで、相手がそれを拒否すればそれは叶いません。私は昔合コンに行っていたことがあり、その会自体は楽しいのですが、付合うまでにはなかなか至らなかった記憶があります。それももしかしたら、会うべくして会ったものではないためではと思っています。

恋愛において自然に会ってこの人いいかもと思える人がいれば、それはまさしく運命の赤い糸と呼ばれるものではないでしょうか。

「ご縁」を長続きさせるコツ

あなたが名刺交換をした人は今まで何百人、何千人といらっしゃると思いますが、「ご縁」が続いている方は何名いらっしゃいますか?

恋愛においても、いきなり会って告白する人はまずいないのと同じで、2回、3回と複数回会ってお互いの性格や価値観が合うか、譲れないものは何か等といったことを確認して行くと思います。

「ご縁」を長続きさせるコツも同じです。1回限りではなく、長く付き合っていくという視点を持つことが大事です。そのためには、まずは「ご縁帳」を作ることです。「ご縁帳」とは、名刺交換した人の連絡先はもちろんのこと、好きなことや得意なこと、求めていること、出会いのきっかけ等を具体的に書き記したものです。

営業出身の方は既にやられていらっしゃる方も多いと思いますが、過去に1回しか会っていないのに、2回目会った時にいろいろと覚えてくれていて話をしてくださる営業さんであれば親近感が湧きますよね。1回会った時に記録していないと、2回目また会った時にも1からスタートになってしまうのです。それを避ける意味でも「ご縁帳」は有効です。

これから集客をしようとしてもなかなか集まらないように、これからの時代は集客する時代ではないのかもしれません。集客すればするほど、お客様は逃げていきます。それよりも、自分のミッションに共感してくる人を周りに集めるといったコミュニティ形成の時代です。一旦、コミュニティが形成されると色々なものが実現し始めます。例えば、これやりたいんだけどと言うと、それを実現すべく興味を持った人が一緒になって手伝ってくれます。これほど心強いものはないと思います。

『こばふみ』の終わりの質問文
あなたにとって「名刺」とはどういう意味を持ちますか?

 

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