前回は、潜在意識の重要性について書いてきましたが、
今回は潜在意識の書き換え方について書いていきます。
目次
4.潜在意識は善悪の区別がつかない
潜在意識は善悪の区別がつかないため、
自分が感じたものをそのまま取り込んでしまいます。
そして、生まれた時がもっとも潜在意識がゼロの状態であり、
成長していくにつれて、潜在意識に様々な情報が書き込まれていきます。
時には先生にこてんぱんに叱られた記憶があればそれがトラウマになったり、
ずっと褒められて育てられた人にとってはそれが当たり前になり、
社会人になってから上司に怒られたりしたときに
酷く落ち込んだり、逆に反抗的な態度を取ったりします。
これらのものは、生まれたときから高校を卒業するまでに
得た知識や体験が基になっていることが多いのです。
いわば、それが常識となって、自分の潜在意識に刻み込まれて
しまっている状態を表します。
アルベルト・アインシュタインも
「常識とは18歳までに身に付けた偏見のコレクションである」
といったように、18歳までに身についてしまった潜在意識は
自分の価値観を決める常識となって、
我々の前に立ち塞がってしまい、時には悪影響を及ぼすのです。
5.潜在意識を書き換える方法 その1
一度見に付いてしまったものは、意識的に取り除こうとしない限り取り除くことは難しいのです。
取り除くための第一歩としては「他人の考えを受け入れる」ことが
重要ではないでしょうか。
自分の意見はこうだと頑なに変えないのではなく、
他人の意見を素直に聞いて、
こういう考え方もあるんだなということを
自分の潜在意識の中に取り入れるのです。
潜在意識は「知識の貯蔵庫」ですので、
INPUTの質、特に自分が持っていない価値観や考え方を
取り入れることによって、
潜在意識は大幅に変えることができます。
INPUTの質を変える方法として、
手軽な方法は書籍を読むことです。
書籍はたかだか1500円程度ですが、
大抵は著者が持っている情報を出し惜しみすることなく書いているものであり、
読まない手はないはずです。
次に音声を聴いたり、動画を見たり、セミナーに参加してみたりといった方法があります。
私も車の中ではTSUTAYAで借りてきたセミナーのDVDを聴いたり、
電車の移動中には音声プログラムを聴いて、常に上質なINPUTをしていくようにしています。
同じことをする必要はありませんが、
知恵対して敬意を払い、お金を支払うという感覚は、
是非とも身に付けたいものの一つです。
セミナーに関しても同じで、最初は無料ではなく少額でもいいので、
お金を支払うセミナーに参加することをおススメします。
お金を支払うことにより、自分の学びに対する意欲が高まります。
潜在意識を書き換えるのは、良質な言葉のシャワーをどれだけ浴びて(INPUT)、
自分のものにすることができたか(OUTPUT)にかかってきます。
6.潜在意識を書き換える方法 その2
また、別の潜在意識を書き換える方法としては、
「意味付けと解釈」を変えることです。
強みしか見えずに人生を送っている人に取っては、
弱みは見えていません。
それは、自分の強みと弱みは表裏一体であり、
どちらにフォーカスを当てるかによって
180°違う世界を生きるようになります。
例えば、仕事が辛いと思っている人に取っては、
仕事が苦痛でしかなく、
たまの休日には家でずっと寝ているといった
行動に陥っています。
しかし、仕事が楽しいと思っている人に取っては、
別に休日は必要ではなく、
ずっと仕事をしていても苦痛に感じることはありません。
仕事は忙しくて大変だけど、
これも自分が成長するためのきっかけだと解釈して、
仕事をする方が楽しいです。
大抵の人は前者でものの見方をしてしまいがちですが、
常に幸せは反対方向にあるのです。
そのために意味付けや解釈を変えることは非常に効果的です。
7.最後に
稲森和夫さんが創られた京セラフィロソフィーについても、
潜在意識について書かれています。
井上裕之先生が「潜在意識を制する者は人生を制する」と仰る通り、
潜在意識は誰もが持っているものであり、
それを最大限に活用した人が数々の成功を収めています。
潜在意識を最大限に活用するかしないかはあなた次第です。