80:20の法則をどこかで聞いたことがあるのではないでしょうか。
別名パレートの法則やばらつきの法則と言われますが、ビジネスにおいても非常によく使われます。
イタリアの経済学者であるヴィルフレド・パレートが発見した法則であり、
全体の数値の大部分は、その一部の要素が生み出しているという理論のことです。
1. 80:20の事例
80:20というのは割合であり、
上位2割が8割の成果をもたらしてくれるというもので、
ビジネスでいうと下記において良く使われています。
例えば、
・売上げの8割は、全体の2割の顧客で占めている。
・売上げの8割は、全体の2割の製品で占めている。
・勤務時間の2割でその日のアウトプットの8割を実現している。
です。
身近なところでいうと、詳細に調査したわけではありませんが、
下記のようなことが言えるのではないでしょうか。
・家の中にあるものの2割あれば、生活において8割は困らない。
言い換えると、家の中にある8割は不要品で占められています。
8割も不要品で占められているのだから、
捨てても問題になることはありません。
・受験勉強において頻出問題である上位2割が解ければ、
8割の点数が獲得でき、受験に合格することができる。
言い換えると、8割の問題をいかに捨てることができるかが、
合否を決めるポイントになります。
2.厳密に捉えることは時間のムダ
厳密に言えば、80:20ときれいに割り切れるものではないかもしれません。
ユダヤの法則に見られるように、78:22の法則というものがあります。
自然界においても、空気における窒素と酸素の比率が78:22であったり、
海と陸の比率が78:22であったり、身体の水分とその他の割合が78:22と、
割り切れないものが通常です。
しかし、厳密に学問を追求するのでなければ、
細かい数字までを捉えておく必要はなく、
80:20で十分事足ります。
日本の面積においても、正確には377,982km2ですが、
38万km2と覚えておけば、日常生活で困ることは起こりません。
物事は大きく捉えてから、必要に応じて細かく見ていくことが
物事のスピードを上げていくコツです。
最初からきちんと細かいことを突き詰めていくと、
途中で挫折するばかりか、時間の浪費に繋がり、
結局何もできず終わってしまうことも少なくありません。
3.スキルやノウハウコレクターにならない
スキルやノウハウというのは、集めれば集める程、
次の新しいスキルやノウハウを欲してしまいがちです。
しかし、この世界において、時間は有限であり、
人間はみな生まれた時から死に向かって進んでいます。
そうした限られた時間の中で、スキルやノウハウを勉強ばかりして、
結果に結びつかないとなると、これ以上悲しいことはないでしょう。
人間は終わりが見えない無限地獄に陥ってしまったら、
生きる意味さえを見失ってしまい、
何のために勉強しているか分からなくなってしまう時があります。
スキルやノウハウを教えることを仕事にしている人でない限り、
上位2割のスキルやノウハウがあれば
十分に仕事でも通用して、8割程度の成果は挙げられます。
だったら、よく使われる2割のスキルやノウハウを学んで、
実践して行こうよというお話です。
実践して成果を出すことが
最高の学びをお金に変える方法です。