行動できる人の考え方とはどういうものでしょうか?
目次
1.行動できる人の考え方
行動できる人の考え方とは、下記のAとBのどういう考え方を取るでしょうか?
A.1の投資に対して、1以上のリターンを求める人
B.10の投資に対して、10以上のリターンを求める人
どちらを選択しても投資対効果(効果/投資)は1で同じです。
決定的に違うことは投資つまり行動した数が異なります。
Aの方は投資は1個のみに行っていますが、
Bでは投資を10個に対して行っています。
これだけで行動量は10倍です。
さらに、Aは投資したもの全てに対して、その成果を求めていますが、
Bでは投資したもの全てに対して、成果を求めていません。
10投資した中で1つでも成功して10以上のリターンが
得られれば良いという考え方とします。
つまり、残り9つは失敗しても良いのです。
この失敗しても良いという気持ちの余裕が、
大胆に行動することができるようになるのです。
2.日本シリーズにおける戦い方
名将、野村克也氏はプロ野球における日本シリーズの戦い方について、
どこで3敗するかを考えるかが重要だと言われています。
日本シリーズはプロ野球のその年のチャンピョンを決める試合で
セ・リーグとパ・リーグのプレーオフを勝ち抜いてきた勝者が
日本シリーズで戦うという試合になっています。
試合は全部で7戦やり、先に4勝したチームが
日本シリーズを制覇することができます。
全部勝ちに行く必要はなく、
3戦は負けることができます。
つまり、この3戦をどこで有効的に使えたチームが
最終的な勝者になれるのです。
3.イチロー選手でも10割は無理?
先ほどのプロ野球ネタが出たので続いてもう一つ。
プロ野球選手の好打者の判断材料に3割バッターが挙げられます。
簡単に言うと、10回打席に立って、ヒットを3回打つということです。
10回のうち7回は凡打に終わる、つまり失敗しているのです。
今や世界で知らない人はいないというイチロー選手。
彼ですら、10回打席に立って10回ともヒットを打つのは至難の業です。
そうしたプロの野球選手ですら、100%というのはないのです。
肝心なことは7回の失敗を3回の成功に活かす努力をしているかです。
その努力の積み重ねによって、成功の確率を上げていくことができるのではないでしょうか。
4.51:49を目指す
常に勝ち越しを狙うということは非常に重要です。
1つのことしかやらなくて、それがうまくいった場合は成功確率100%ですが、
それが3、4つと増えていくと、すべてがうまく行く確率100%を
維持することは難しくなってきます。
しかも、やっている本人としては、失敗することができないという焦りが
失敗を引き起こす原因になっていったりします。
そこでおススメな考え方は「トータルで勝ち越しすれば大丈夫と考える」方法です。
例えば、先ほどの日本シリーズが良い例です。
7戦あるので4勝3敗で勝ち越し。
その為には仕掛けの数を奇数にしておく必要があります。
7個仕掛けたら4個うまく行けば御の字。
11個仕掛けたら6個うまく行けば御の字といった感じです。
仕掛けた数が偶数であれば、勝ち負けが同じになってしまう可能性があります。
10個仕掛けたら、5勝5敗という風になり、
勝ったか負けたが分からなくなってきます。
それを避けるために敢えて仕掛けの数を奇数にしておきます。
究極の形としては51:49或いは50.1:49.9でも構いませんが
ほんの少しでも良いから勝ち越しを狙っていけることが
心の余裕にも繋がっていきます。
最初は負け越しばかりかもしれませんが、
最後に勝ち越せればそれは幸せなのです。
その為にはあなたの成功の定義を100:0ではなく、
51:49に設定してみるのも一つの方法ではないでしょうか。