私は今までに起こったことを全て覚えているかと問われたら、瞬時にNoと言うだろう。全てのことを覚えていると、世の中とても生き辛い。なぜなら、今まで自分に起こった悪い事ばかり覚えていては、何も行動できなくなってしまうからだ。そうなると、何も行動を起こさなくなるから、結果が出にくくなる。だから、悪い事が起こった時の脳から瞬時に切り替えが必要となる。後に引きずった状態では前に進めないからである。但し、完全に忘れるというわけではなく、自分の中にある潜在意識では覚えている。
私自身、悪い事はよく覚えているのに、良い事はよく忘れるということがある。人に何かプレゼントを貰ったりした時には形があるので覚えていることが多いが、特に人から形がないものを貰ったことは忘れてしまいがちである。例えば、身近なところでいうと、親から育てて貰ったという愛ではないか。親から産んで貰って、ご飯を食べさせて貰って、服を買って貰って等、こちらが欲しいと言っていないのに全てのものを与えてくれたのではないだろうか。形が見えないものにこそ、感謝することは忘れていけない。そのためには感謝を思い出すことが出来る仕組みが必要。
思い出す仕組みとして真っ先に思い付くのが記念日や祝日等である。両親であれば、1年に1回父の日、母の日があり、自分の誕生日や結婚記念日もあり、夫婦であれば、結婚記念日や入籍日もある。会社であれば創立記念日で、国であれば建国記念日がある。自分にとって大切なことを思い出せる仕組みを構築しよう。