あなたはユダヤ人から何を学びますか?
1.世界の中のユダヤ人
ユダヤ人関連の書籍は色々出ているので、読まれた方も多いのではないかと思いますが、Forbesによる億万長者番付のTOP400のうち、実に159人がユダヤ人だと言います。また、アメリカの教授の50%はユダヤ人で、社長の3人に1人はユダヤ人です。ロサンゼルス西側にある、世界的にも有名な高級住宅が多いビバリーヒルズの80%~90%はユダヤ人が住んでいると言います。なぜ、これほどまでにユダヤ人が突出しているのでしょうか。
我々日本人は学校で国語・算数・理科・社会・英語といった教科を教わってきましたが、ユダヤ人は2つのことしか学びません。それは、アイデア力と営業力です。日本人は受験戦争を勝ち抜くために5教科を学んでいますが、ユダヤ人は社会で勝ち抜くために必要な知恵を学んでいるのです。
日本の教育であれば、良い学校を卒業して、良い大学を卒業して、良い会社に入ることが良しとされている傾向があります。そのためには、受験戦争を勝ち抜いていかなければなりませんので、小学校・中学校・高校と一生懸命勉強しています。しかしながら、ユダヤ人ではそういった勉強は学校ではなされておらず、就職においても自分のやりたいことは何でそれをなぜやるのかということを話すことが出来れば可能です。
実際にあなたが学校教育を振り返った時、学んだことがどれだけ役に立っていると感じるでしょうか。国語・算数・理科・社会・英語といった学校教育が不要と言いたいわけではありません。国民全体の基礎的なスキル、識字率やお金計算といったことに役に立っていることは間違いありません。しかし、社会において仕事をするために身につけておかなければいけないこと、例えば自分の考えていることを人前で話すといったスピーチやどのように交渉していくかといった交渉術といったことは全くといって良いほど学校教育では教えて貰いません。世界の中で競争していくためには、丸暗記して試験で良い点を取れば良いという教育だけでは十分でなく、自分の考えを持ってそれを人に伝え、共感を得て、応援して貰うといったことを教育していかなければいけません。自分が学生の頃に戻れるのであれば、そういった教育を受けたいです。だから、両親が子どもを海外留学に出す方が多いのもそのためではないでしょうか。
アイディア力と営業力が身につけていれば何ができるでしょうか?例えば、あなたにもし何かやりたいことがあったとします。しかし、それを実現するためのお金がありません。日本的な教育を受けてきたのであれば、お金がないことを理由に諦めてしまうかもしれません。しかしながら、実際はお金がないことが問題ではないのです。想像力(アイディア力)が欠如していることが問題なのです。お金がなければお金をどのようにしたら集められるかを考えます。そのためにはアイディア力が不可欠なのです。良いアイディアがあれば、お金を持っている人にアピールして出資して貰えるかもしれません。そのためには、出資者に自分の考えを伝えなければならないため、営業力が必要になります。このアイディア力と営業力さえあれば、どんな時代をも生き抜くことができるのではないでしょうか。
2.安息日を知る
また、ユダヤ人は金曜日の日没から日曜日にかけて、電車をストップまでさせて『安息日』としています。この日は家で家族と一緒に過ごす日や家でダラダラ過ごす日ではありません。安息日には、教会に行って神様からインスピレーションを受け取ります。彼らははっきりとしたビジョン・ミッションを持っており、それを忘れずに繰り返し自分の身体にしみ込ませるために、教会に通っています。このビジョン・ミッションは神様から与えられるものであるから、自分探しであっちへふらふらこっちへふらふらすることもありません。そして、この神様から与えられたビジョン・ミッションがあるから、何が起こったとしても折れたり、ふて腐れたり、絶望して自殺したりといったことがほとんどないのです。
日本人にとって、そもそもミッションを与えられるという感覚はあまりイメージが湧きにくいところもありますが、このビジョン・ミッションを持つことが人生を生きる上でキーワードになってきます。これが見つけられた人は、強いですね。人生を掛けてこれを見つけるために生きると言っても過言ではないくらい見つけるのは難しいですね。これが見つかれば「自分は何のために生まれてきたのか?」といった問い掛けの答えが即答できるようになり、自分探しといった時間のロスをなくすことができるでしょう。それをユダヤ人は最初から与えられており、それを自分の身体にまで染みこませているのです。
3.潜在意識をも超越する全意識
これまで潜在意識の話は何度か取り上げましたが、ユダヤ人に至っては潜在意識をも超える意識が存在することに驚かされました。それは「全意識」というものです。顕在意識と潜在意識は自分の中にある意識ですが、全意識とは神からもたらされるエネルギーのことで、それは自分をもはるかに超越している意識のことです。
たいていの人は顕在意識、すなわち自分の意識している範囲でしか物事を捉えていません。所謂、損得感情で動いているものです。物事を判断するときに、こっちの方が得だからといって選ぼうとするものです。また、潜在意識とは「記憶の貯蔵庫」であり、今まであなたが経験や体験した記憶が収納されている場所です。過去の記憶から、自分の好き嫌いといった価値判断基準で物事を選択している状態です。しかしながら、これら顕在意識と潜在意識は自分が基準となってしまっています。
全意識とは、創造主である神様から与えられるものであるから、基準は神様です。神様からくる意識ほど強力なものはありません。そして、先ほどの安息日とも繋がってきますが、神様から与えられたビジョン・ミッションはまさに無敵です。
私たち日本人にとって、そう言った概念があまり身近にないので、なかなか理解し難いところはありますが、それは宗教を正しく理解していないことも影響していると思います。敬遠したり恐れることはというのは自分の無知が原因であり、宗教や歴史といった人々の生きた軌跡についても深く知っていきたいものです。