「何か新しいことを始めるのに適したタイミングはいつですか?」と聞かれたら、なんて答えるだろうか。
何をするかによって適したタイミングは異なるが、何歳になっても「今」が最も早いタイミングであるのは間違いない。
きずな出版の社長である櫻井秀勲さんは82歳で出版社を立ち上げられ、ギネス記録にも載っている。何歳になっても「やる気」さえあれば、成し遂げることは可能である。
ただし、あなたの年齢によって始める方が良いものと止めた方が良いものがある。あなたがもし20代と若かったら、何か新しいことを始めるのであれば「今」が適した時期であろう。しかし、60代になって何か新しいことを始めるとしたら、やめておいた方が良いこともある。なぜなら、新しいことを始めるにはエネルギーが必要なのと、それを継続する力が必要だからである。
60代になって何か新しいことを始めたとしても、途中で上手く行かなかったら投げ出してしまうこともできる。今まで継続してこなかった人が継続するのはハードルが高い。逆に60代になったら、全く新しいことを始めるよりも、今までの経験を活かしてそれにプラスアルファで上積みする方が、自分のこれまでの経験を活かすことができ、より簡単に他人に成果を認めて貰いやすくなる。
全く新しい分野でチャレンジするのであれば、若ければ若い方が良い。転職市場においても、一般的に35歳までが新しいことにチャレンジできるラインだとも言われているが、これは35歳を超えると自身の経験や知恵で勝負しなければいけないことを意味している。
新しいことにチャレンジする意欲は何歳になっても持ち続けなければいけないが、自分の経験を活かさずにトライするのは時間がかかる。時間を効果的に使えるのが若い人の利点であり、経験を効果的に使えるのが年配者の利点である。それぞれの年齢において、効果的な武器を使うことが、チャレンジを成功させるコツである。